【レポート】建築士と行く!空き物件を見て自分らしいお店を考える2日間|カフェ・飲食店編


2024年11・12月に開催した、南相馬市で店舗として使える可能性がある空き物件を建築士が制作した「CG改装イメージ図」を見ながら巡り、起業イメージを膨らませる1泊2日のプログラム。

店舗を改装するときに役立つ「DIY体験ワークショップ」や、自分が取り組みたいお店がどのような改装・修繕で実現できるかに関する建築士への壁打ち相談、一足先にお店を営む起業家の先輩との交流会などを盛り込み開催しました。

皆さん、こんにちは。南相馬市で店舗として使える可能性がある空き物件を建築士と巡り、自分の理想のお店を考える1泊2日のツアーに参加してきました、りく です。ツアーの様子を紹介します!


目次
・現地を訪れたからこそわかる南相馬の空き家事情
・資金の節約目的だけじゃない!空き家DIYのおもしろさ
・物件選びの際に大事なこととは?
・移住して夢を叶えるという選択肢の可能性


現地を訪れたからこそわかる南相馬の空き家事情

南相馬に限らず、日本の多くの地方では高齢化・人口減少が進んでおり、その結果使われていない空き家が増加しています。
今回見学した物件も、高齢になったオーナーさんが家族と暮らすようになって、空き家になった家や、元々住んでいた方が亡くなり、親戚の方が管理されている家などがありました。
それに加えて、南相馬市では、東日本大震災の際に、原子力発電所事故の影響で地域外への避難期間が長かったため、南相馬に戻らなかった人が元々住んでいた家が、空き家になっている場合もあるそうです。
今回も、震災があったからこその事情や想いを持った物件がたくさんありました。

物件を見学する中で、オーナーさんの思い出を聞いたり、大切に手入れされている様子を見たりして、「空き家を活用する」というのは、場所として使わせていただくのだけでなく、そのようなオーナーさんの想いを引き継ぐということなのだと感じました。

資金の節約目的だけじゃない!空き家DIYのおもしろさ

自分の理想のお店を実現するには、やはり資金が必要になりますが、内装など、できる部分は自分でDIYすることで、初期費用を抑えることができます。
今回のツアーでは、地元の職人さんに教えていただきながら、壁紙とふすまの張り替えを体験しました。

元の壁紙を剥がし、新しい壁紙を、様々な道具を使って貼っていきます。
初めての経験なので、最初は手探り状態でしたが、作業を進めるうちにコツがわかってきて、全ての作業が終わった際に自分が貼った壁を見ると、ものすごい達成感で、誇らしい気持ちになりました。
もちろん職人さんのように上手くはできませんが、何よりも、他の参加者の方と協力しながら、話しながら作業する場自体がとても楽しかったです。
資金節約目的だけではなく、理想のお店を仲間と作り上げていくプロセスとして、自分がお店を作る際にもDIYを取り入れていきたいと思いました。

物件選びの際に大事なこととは?

ツアーの最後には、見学した物件の感想を出し合って、参加者それぞれが気に入った物件の間取り図を作り自分の理想のお店を描いてみるワークショップを行いました。

ワークショップや、先輩起業家の方や、建築士さんのお話を聞く中で、物件選びには、間取り・ロケーション・設備・改装の自由度・用途の制約など、たくさんの要素があることがわかりました。
そのような多様な要件を考慮して物件を選ぶ上では、まずは自分が作るお店にどんな人が来て欲しいのか、どういう時間を過ごして欲しいのか、自分はどういう生活を送りたいのか、などのイメージを明確にしておく必要があると感じました。
理想が明確になることで、例えば、ふらっと寄ってもらえる場所にしたいなら、目立つ場所が良いでしょうし、アットホームな空間にしたければ広すぎる店舗は向いていないだろうといった、譲れない要素が明らかになります。
そのほか、自宅兼店舗にするという方法もありますが、移動時間が減らせる、家賃の節約ができるなどのメリットがある一方で、仕事とプライベートの境界が弱くなるといった注意点もあります。

ツアーで出会った先輩移住者の方々のお話から、自分がどういう生活を送りたいかも店舗選びには関わってくるということを感じました。

また、移住してお店を作る場合は、その地域の生活や、そこで暮らす人たちについて知っておくことも大切だと感じました。
私は首都圏の出身なのですが、南相馬では1人1台、車を持っている人が多かったり、お店やイベントの宣伝がチラシや知り合い同士の口コミが中心だったりと、首都圏とは違う暮らしの事情があるように思います。
今回のツアーの中では、ごみ拾いをしながらまち歩きをしたり、海岸を訪れたり、偶然同じ日に行われていた地域のイベントに参加したりと、南相馬の生活にも触れる機会もあり、南相馬市での生活の様子を知ることができました。

今後、事業検討に向けて、さらに地域の生活を知っていきたいと思いました。

移住して夢を叶えるという選択肢の可能性

今回の滞在は、実際に使える可能性のある店舗をみたり、先輩起業家の方の話を聞いたり、DIYを体験したり、ワークショップで理想のお店を考えたり、支援制度について知ったり、今まで夢だった自分のお店作りが現実に近づいた気がした2日間でした。
お店をつくるとなると、出身地や長く住んでいる場所で、というイメージだったのですが、移住してお店を作り、地域との関係性を築いていった起業家の方もいると知り、広い選択肢があることを目の当たりにしました。

まちを見学する中でも、今回お話を聞いたカフェに限らず、南相馬にはチャレンジする方がたくさんいるのだと知りました。
その理由には、もちろん起業支援制度が手厚いこともあるものの、同じようにチャレンジをしていて応援しあえる仲間がいたり、地域の人が応援してくれることも理由の一つであると感じました。
物件を見学する中でも、オーナーさんがすごく協力的だったり、先輩起業家の方も応援してくれたりという関わりがありました。
それらを通して、南相馬なら自分の理想のお店が実現できるかもしれないという思いが高まりました。

また、理想のお店について語り合えるツアー参加者の皆さんと出会えたことも財産となりました!

みなさんも、南相馬で夢を叶えるための一歩を踏み出してみませんか?

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